化粧品成分の解説データベース

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着色剤|化粧品の用語解説

化粧品における着色剤

製品または皮膚に色をつけるために用いられる成分のことを、着色剤と言います。

着色剤は、顔を均一に整えるファンデーション、パーツごとに彩りを与えて魅力的に見せるポイントメイク製品などのメイクアップ化粧品で主に使用されます。

着色剤は大きく下記のように分類されます。

分類主な成分
無機顔料白色顔料酸化チタン、酸化亜鉛
着色顔料酸化鉄、カーボンブラック、グンジョウ、コンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、マンガンバイオレット
有機合成色素
(タール色素)
有機顔料赤2、青1、赤202、黄4、橙201、緑201
レーキ赤色2号アルミニウムレーキ、黄色4号アルミニウムレーキ
天然色素カラメル、クチナシ黄、ベニバナ赤、トウガラシ果実エキス
着色剤の分類

無機顔料

鉱物や土、合成の金属化合物など無機物質から作られる顔料のことです。

有機合成色素と比較すると色の鮮やかさ、付き具合、透明性は劣りますが、隠蔽力や耐光性・耐熱性などの化学安定性に優れています。

また、無機顔料は体質顔料、着色顔料、白色顔料、真珠光沢顔料の4つに大別されます。

体質顔料は着色というより光沢や使用感の調整に使われます。滑石(タルク)や雲母(マイカ)などが使われています。ベンガラや黄酸化鉄などの着色顔料は色調を調整します。酸化チタンや亜鉛華などの白色顔料は色を調整するだけではなく、シミやソバカスを隠すのにも使います。

有機合成色素

化学的に合成した着色料。

化粧品に配合される有機合成色素は、「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令(昭和41年厚生省令第30号)第3条の規定」に準用しなければなりません。

つまり、以下のリストに記載のある成分しか使えません。

すべての化粧品に利用可能

成分名表示名称INCI NameC.I. No.
赤色2号
Alレーキ
赤2CI 16185
赤色3号
Alレーキ
赤3CI 45430
赤色102号
Alレーキ
赤102CI 16255
赤色104号-(1)
Al, Baレーキ
赤104(1)RED 28CI 45410
赤色105号-(1)
Alレーキ
赤105(1)CI 45440
赤色106号
Alレーキ
赤106CI 45100
黄色4号
Al, Ba, Zrレーキ
黄4YELLOW 5CI 19140
黄色5号
Al, Ba, Zrレーキ
黄5YELLOW 6CI 15985
緑色3号
Alレーキ
緑3GREEN 3CI 42053
青色1号
Al, Ba, Zrレーキ
青1BLUE 1CI 42090
青色2号
Alレーキ
青2CI 73015
別表第一部
成分名表示名称INCI NameC.I. No.
赤色201号赤201Pigment Red 57CI 15850
赤色202号赤202Pigment Red 57-1CI 15850:1
赤色203号赤203Pigment Red 53 (Na)CI 15585
赤色204号赤204Pigment Red 53 (Ba)CI 15585:1
赤色205号赤205Pigment Red 49 (Na)CI 15630
赤色206号赤206Pigment Red 49 (Ca)CI 15630:2
赤色207号赤207Pigment Red 49 (Ba)CI 15630:1
赤色208号赤208Pigment Red 49 (Sr)CI 15630:3
赤色213号赤213Basic Violet 10
Solvent Red 49
CI 45170
赤色214号赤214Basic Violet 10
Solvent Red 49
CI 45170
赤色215号赤215Basic Violet 10
Solvent Red 49
CI 45170
赤色218号赤218RED 27CI 45410:1
赤色219号※赤219RED 31CI 15800:1
赤色220号赤220RED 34CI 15880:1
赤色221号赤221CI 12120
赤色223号赤223RED 21CI 45380:2
赤色225号赤225RED 17CI 26100
赤色226号赤226RED 30CI 73360
赤色227号
Alレーキ
赤227RED 33CI 17200
赤色228号赤228RED 36CI 12085
赤色230号-(1)
Alレーキ
赤230(1)RED 22CI 45380
赤色230号-(2)
Alレーキ
赤230(2)CI 45380
赤色231号
Alレーキ
赤231CI 45410
赤色232号
Alレーキ
赤232CI 45440
橙色201号橙201ORANGE 5CI 45370:1
橙色203号橙203CI 12075
橙色204号橙204CI 21110
橙色205号
Al, Ba, Zrレーキ
橙205ORANGE 4CI15510
橙色206号 橙206ORANGE 10 CI 45425:1
橙色207号
Alレーキ
橙207ORANGE 11CI 45425
黄色201号黄201YELLOW 7CI 45350:1
黄色202号-(1)
Alレーキ
黄202(1)YELLOW 8CI 45350
黄色202号-(2)
Alレーキ
黄202(2)CI 45350
黄色203号
Al, Ba, Zrレーキ
黄203YELLOW 10CI 47005
黄色204号※黄204YELLOW 11CI 47000
黄色205号黄205PIGMENT YELLOW 12CI 21090
緑色201号
Alレーキ
緑201GREEN 5CI 61570
緑色202号緑202GREEN 6CI 61565
緑色204号
Alレーキ
緑204GREEN 8CI 59040
緑色205号
Al, Zrレーキ
緑205CI 42095
青色201号青201CI 73000
青色202号
Baレーキ
青202CI 42052
青色203号青203CI 42052
青色204号青204CI 69825
青色205号
Alレーキ
青205BLUE 4CI 42090
褐色201号
Alレーキ
褐201BROWN 1CI 20170
紫色201号紫201VIOLET 2CI 60725
別表第二部
※毛髪及び爪のみに使用される化粧品に限り使用可能

粘膜に使用されることがない化粧品に利用可能

成分名表示名称INCI NameC.I. No.
赤色401号
Alレーキ
赤401CI 45190
赤色404号赤404CI 12315
赤色405号赤405CI 15865
赤色501号赤501CI 26105
赤色502号
Alレーキ
赤502CI 16155
赤色503号
Alレーキ
赤503CI 16150
赤色504号
Alレーキ
赤504RED 4CI 14700
赤色505号赤505CI 12140
赤色506号
Alレーキ
赤506CI 15620
橙色401号橙401CI 11725
橙色402号
Al, Baレーキ
橙402CI 14600
橙色403号橙403CI 12100
黄色401号黄401CI 11680
黄色402号 Alレーキ黄402CI 18950
黄色403号 Alレーキ黄403(1)EXT. YELLOW 7CI 10316
黄色404号黄404CI 11380
黄色405号黄405CI 11390
黄色406号
Alレーキ
黄406CI 13065
黄色407号
Alレーキ
黄407CI 18820
緑色401号緑401CI 10020
緑色402号
Al, Baレーキ
緑402CI 42085
青色403号青403CI 61520
青色404号青404CI 74160
紫色401号
Alレーキ
紫401EXT. VIOLET 2CI 60730
黒色401号
Alレーキ
黒401CI 20470
別表第三部

天然色素

自然に存在するものから取り出した色材のことで、動植物由来のものや微生物由来のものがあります。

有機合成色素に比べると色が薄く、光や熱に弱いため、メイク製品よりもスキンケア製品に使われることが多いです。

赤色や黄色などの「カロテノイド色素」、黄色や褐色などの「フラボノイド系色素」、赤色や橙色などの「キノン色素」などがあります。

カロテノイド色素

カロテノイドは、動植物に広く存在する黄色または赤色の色素です。(参照:e-ヘルスネット:厚生労働省

油に溶けやすい性質があり、β-カロテンやリコピンなどが代表。

フラボノイド系色素

フラボノイドはポリフェノールの一種で、ほとんどの植物の花や葉、根などに含まれている。(参照:農研機構

構造によって淡黄色、橙色、赤色、青色、紫色と幅広い発色をします。

キノン色素

植物や昆虫などから得られる色素。

代表として、シコン(紫根)やコチニールなどがある。

ただし、コチニールは人によってアレルギーが発祥する場合もあるので注意が必要。(参照:消費者庁

着色剤一覧

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