化粧品(医薬部外品)に使われるガラクトミセス培養液に関する成分を解説。
ガラクトミセス培養液は多くの化粧品や医薬部外品に配合されています。
このページでは、ガラクトミセス培養液の表示名称や安全性、配合目的、効能・効果などを解説していきます。
ガラクトミセス培養液が使われている化粧品が今すぐ知りたい方はこちらからジャンプできます。
ガラクトミセス培養液の成分概要
安全性 EWGスコア | |
表示名称 | ガラクトミセス培養液 |
医薬部外品名称 | – |
INCI名称 英文名称 | Galactomyces Ferment Filtrate |
中文名称 | 半乳糖酵母样菌发酵产物滤液 |
韓国語 (ハングル) | 갈락토미세스발효여과물 |
配合目的 | 保湿剤 など |
CAS 登録番号 | – |
定義 | 本品は、糸状菌の一種 Galactomyces candidus を培養した後、ろ過して得られる液である。 |
アメリカの非営利環境団体による安全性スコアのこと。
詳しくは、右の青いリンクから確認してください。(ここをクリック)
ガラクトミセス培養液の解説
天然の酵母(ガラクトミセス)を増殖培地で発酵させることによって得られた生成物の濾液。
この濾液には酵母が発酵するときに作り出すアミノ酸やNMF(天然保湿因子)が含まれており、人の肌へ良い効果をもたらします。
酵母の発酵方法や菌の種類によって効果は微妙に異なるものの、アンチエイジング、皮膚弾力性、色調、しわの改善効果などの効果が期待できます。
化粧品でもっとも有名なガラクトミセス培養液は、SK-Ⅱのピテラ™です。
ピテラ™と言われると1種類しかないように思いますが、実は製品によって濃縮率が違うと言われており、2倍、4倍、8倍などのピテラ™があると言われています。
もっとも濃いピテラ™が配合されている製品は、SK-Ⅱの最高級シリーズである「LXP アルティメイト パーフェクティング 」シリーズだと思われます。
安全性について
EWG安全性スコアはグリーン。
化粧品に30年以上の使用実績があり、米国CIRのデータによると、現在の使用方法および濃度において、化粧品への配合は安全であると結論付けられています。
2023年の米国VCRPデータによると、ガラクトミセス発酵液の最高濃度は90.7%で、おそらく「SK-II エスケーツー フェイシャルトリートメントエッセンス」だと思われます。
FDA VCRPは、アメリカでの化粧品流通に携わる製造業者、包装業者、販売業者が使用する報告システムである化粧品自主登録プログラム(Voluntary Cosmetic Registration Program)を意味しています。
企業が成分の配合量などを自主的に入力したデータベースで、製品や成分の分析などに利用されています。
以上のことから、通常の使用では問題ない成分だと言えます。
ガラクトミセス培養液が使われている化粧品一覧
SK-II LXP アルティメイト パーフェクティング クリーム(SK-Ⅱ)
SK-II LXP アルティメイト パーフェクティング エッセンス(SK-Ⅱ)
SK-II LXP アルティメイト パーフェクティング セラム(SK-Ⅱ)
SK-II LXP アルティメイト パーフェクティング セラム(SK-Ⅱ)
ガラクトミセス培養液を含んだ化粧品原料
- Galacto REAL (Quegen Biotech Co., Ltd.)
- Curerex-Galacto (Durae Corporation)
- LEGUME FERMBIOTIC™ G (Vantage Specialty Ingredients, Inc.)
- BIO Galactomyces (INKOS Co., LTD.)
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