化粧品成分の解説データベース

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保湿成分|化粧品の用語解説

化粧品における保湿成分とは

保湿成分には、主に以下の特徴があります。

保湿成分の特徴
  • 水に溶けやすい
  • 肌にうるおいを与える
  • 菌の生育を抑える
  • 使用感調整

「保湿」は化粧品の数あるはたらきの中でも最も重要。

肌を「保湿」するには、本記事で解説している『水性保湿成分』と『油性エモリエント成分』が重要な役割を果たします。

特に、水溶性保湿成分は化粧品を作る上で必須の成分です。

保湿成分とは

保湿成分とは、肌の角層中に含まれる水分量を保つために配合される水和性の高い成分のことです。

保湿成分には多くの場合、性質として水溶性または吸湿性があり、吸着した水分子を逃がさない能力があります。

適量を化粧品に配合することで、角層または肌表面で、水分を逃がさないように働きます。

グリセリン、BG、DPGの構造

例えば、保湿成分の代表であるグリセリン、BG、DPGは上記のような構造をしており、どの成分も水(H2O)に似た水酸基(OH基)を持っています。

このOH基と水はくっついたり離れたりしながらゆるく結合します。(これを水素結合と言います。)

ただの水を肌につけても水分は蒸発してしまいます。しかし、グリセリンなどの保湿成分が入った水は、構造の中にあるOH基が水を緩く引き寄せるため、水分が蒸発しにくくなります。

つまり、「OH基をたくさん持っている成分は、保湿保水効果が高い」ということになります

水性保湿剤の働きには、このような作用の他に、微生物が増殖しにくい環境を作ることで化粧品を腐りにくくする静菌作用、さまざまな感触を組み合わせることで保湿実感を作り出す感触調整作用などがあります

それぞれの作用事に優れた保湿剤が異なるため、化粧品はいくつもの水性保湿剤を組み合わせて作られます。

よく使われる保湿成分には以下のようなものがあります。

保湿成分は数種類を組み合わせたり、エモリエント成分と組み合わせたりすることで、より効果的に保湿効果を発揮します。

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