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ラメラ液晶構造とは|肌のバリア機能向上

肌のバリア機能に寄与しているラメラ液晶構造とは

肌には、紫外線や外的刺激などのダメージから守る役割があります。

これを肌のバリア機能と言います。

肌のバリア機能の中で大きな役割を果たしているのが、ラメラ液晶構造(ラメラ構造、Lamellar)。

本記事では、ラメラ液晶構造について解説します。

ラメラ液晶構造の主な役割
  • 肌内部への異物の侵入を防ぐ
  • 肌の水分蒸散を防ぐ

そもそも肌ってどんな構造してるの?

肌の構造(表皮・真皮・皮下組織からなる)

ヒトの皮膚は表皮、真皮、皮下組織から構成されています。

表皮は角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4つから構成されている。

さらに、表皮(約0.12mm)は角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4つの層からなっており、30-50層と極めて薄い層から成り立っている。

表皮の最も上にある角質層は外気と接する臓器とも言われ、細菌や紫外線、化学物質などからからだを守るための重要な役割を担っています。

ラメラ液晶はどのような構造なのか

ラメラ液晶の構造。ラメラ液晶は角質層に存在。

ラメラ液晶は角質層に存在しています。

角質層は主に角質細胞及び細胞間脂質より構成(レンガ・モルタルモデル)されており、その細胞間脂質は角質層の細胞と細胞の隙間を埋める役割をしているのがラメラ液晶構造です。

ラメラ液晶構造は「水-脂質(油)-水-脂質(油)-水…」と規則正しく交互にサンドイッチのような層を形成しており、セラミドと呼ばれる水と油の両方の性質(界面活性作用)をもつ脂質分子(スフィンゴ糖脂質)によって作られています。

セラミドについて詳しく知りたい方は以下のページを確認してください

ラメラ液晶にはどのような働きがあるの?

正常なラメラ液晶と乱れたラメラ液晶の比較

ラメラ液晶構造の主な役割は2つ。

ラメラ液晶構造の主な役割
  • 肌内部への異物の侵入を防ぐ
  • 肌の水分蒸散を防ぐ

ラメラ構造が整った肌は紫外線や熱、花粉などの外的刺激から肌を守ることができます。また、肌内部の水分蒸散を抑える働きもあります。

対して、ラメラ液晶構造が乱れると外的刺激から肌を守ることができず、水分も蒸散しやすくなります。

ラメラ液晶構造が整っていないと、肌トラブルにつながるのです。

ラメラ液晶構造を整えるためには

ラメラ液晶構造を整えるには、スキンケアをきっちりと行う意識が大切です。

また、セラミドを含んでいる化粧品を使用するとラメラ液晶構造の維持・向上に役立つと考えられています。

ただし、セラミドは非常に溶けにくい成分で、化粧品類に安定して高配合することが難しい成分であることも知られています。

花王のように長年セラミドの研究を重ねている企業の製品の方が安定的にセラミドを取り入れられると当メディアでは考えております。

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ラメラ液晶構造のよくある質問

ラメラ構造の役割は?
ラメラ液晶構造の役割は大きく2つ。
・紫外線などの外的刺激から肌を保護
・水分蒸散を抑えて肌のうるおいを保つ
ラメラ構造の成分は?
主にセラミドと呼ばれる油と水の両方の性質を持った脂質分子(スフィンゴ脂質)が規則正しく配列して作られています。
ラメラ構造は「水-脂質-水-脂質」と層状になっていますが、水と油の仲を取り持つのがセラミドです。

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