化粧品(医薬部外品)に使われるバクチオールに関する成分を解説。
バクチオールは多くの化粧品や医薬部外品に配合されています。
このページでは、バクチオールの表示名称や安全性、配合目的、効能・効果などを解説していきます。
バクチオールの成分概要
アメリカの非営利環境団体による安全性スコアのこと。
詳しくは、右の青いリンクから確認してください。(ここをクリック)
バクチオールの解説
バクチオールは、レチノールと似た機能を持つ成分です。
100% 天然由来の成分で、バブチの種子 (ソラレア コリリフォリア植物) から得られます。
レチノールの課題として挙げられる安定性や安全性の面においてより優れていると考えられており、レチノールの代替成分として近年注目されています。
シワと色素沈着の減少作用がありながら、レチノールのような皮むけを起こさないことから、次世代エイジングケア成分として女性誌でも特集されるようになりました。
安全性について
EWG安全性スコアはグリーン。
通常の使い方であれば安全性は特に問題のない成分だと考えられています。
バクチオールの生理学的特性は45 年以上も前から知られていましたが、化粧品としての配合は2007年頃であり、比較的新しい成分です。
また、各国での配合規制もありません。(2022年11月現在)
しかしながら、植物由来の成分であることもあり、接触性の皮膚炎を引き起こす可能性があるという論文も出ているようです。
バクチオールが使われている化粧品一覧
Bakuchiol 1.5 Cream(The LOCOSIM)
ポチップ
Bakuchiol 1.5 Cream(The LOCOSIM)
ポチップ
バクチオールを含んだ化粧品原料
- Sytenol® A (Sytheon)
- Bakutrol (Unigen Inc.)
バクチオールのQ&A
- バクチオールはどのように機能しますか?
- バクチオールはレチノールの代替品として機能します。
レチノールと同様に、主要な老化防止遺伝子、例えばレチノイド結合および代謝遺伝子を刺激します。
また、抗酸化物質、コラーゲンの刺激物質、リポ過酸化の阻害物質でもあります。
- バクチオールはにきびに対して効果がありますか?
- 臨床研究では、バクチオールがサリチル酸よりもニキビを減らすのに効果的であることを示しています。
また、バクチオールには以下の効果があることがわかっております。
・炎症を軽減
・細菌の過剰増殖を制御
・皮脂の完全性を維持
・角化亢進を軽減する
- バクチオールは何からできる?
- バクチオールは植物( Psoralea Corylifolia)から得られます。
インド、パキスタン、中国のヒマラヤ地域などの特定のアジア諸国に固有の植物で、何世紀にもわたってアーユルヴェーダ医学で使用されてきました。
- バクチオールはビーガンですか?
- はい、バクチオールはビーガンです。
植物から得られ、動物ベースの原材料は含まれていません。
- バクチオールは安全ですか?
- 入手可能なすべての毒物学的データを考慮した 2019 年の安全性評価では、純度 99% 以上のバクチオール 1% を含む最終製品は、顔面への局所塗布に安全であると見なされています。
- バクチオールの起源であるPsoralea Corylifoliaは絶滅危惧種ですか?
- CITES (絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約) によると、絶滅危惧種のリストに載っていません。
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