化粧品成分の解説データベース

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セラミドとは|化粧品の成分情報解説

セラミドとは。化粧品成分解説。

セラミドは細胞間脂質を構成する成分で、角質のバリア機能や水分保持能で重要な役割を担っており、スキンケアに有効な成分として、多くの化粧品に配合されています。

セラミドはスフィンゴ脂質と呼ばれる脂質で構成されており、皮膚の表面に保護膜を形成しています。この保護膜は、厳しい気候(紫外線)や汚染物質などの環境ストレスから肌を保護しています。
※より詳しく説明すると、セラミドは炭素鎖長16~20の長鎖アミノアルコール(親水性)と炭素鎖長16以上の長鎖脂肪酸疎水性)が酸アミド結合した構造をもつ)

以前は分子の電気的性質によって1,2,3などの数字をつけた成分名が使われていましたが、現在は分子構造によって細分類し、AP、NG、EOPなどのアルファベット記号をつけた成分名が使われています。

セラミドの皮膚における役割をより詳しく知りたい方は、こちらのpdfを読んでみてください。

セラミドの種類

セラミドの種類には大きく4つの分類があります。

ヒト型セラミド

ヒト型セラミドの種類
ヒト型セラミドの種類は12種類

ヒト型セラミドとは、人間の体内に存在するものと構造的に近いセラミドのことです。

主に酵母によって作られており、保湿力やバリア機能改善への効果が期待できます。

ヒト型セラミドにはいくつかの種類があり、4つの「スフィンゴイド塩基」と3つの「脂肪酸」の組み合わせから、12個のセラミドタイプに分類されています。

ノンヒドロキシ
脂肪酸
アルファヒドロキシ
脂肪酸
エステルオネガ
脂肪酸
ジヒドロスフィンゴシンセラミド NDS
(セラミド 10)
セラミド ADS
(セラミド 11)
セラミド EODS
(セラミド 12)
スフィンゴシンセラミド NS
(セラミド 2)
セラミド AS
(セラミド 5)
セラミド EOS
(セラミド 1)
フィトスフィンゴシンセラミド NP
(セラミド 3)
セラミド AP
(セラミド 6)
セラミド EOP
(セラミド 9)
ヒドロキシスフィンゴシンセラミド NH
(セラミド 8)
セラミド AH
(セラミド 7)
セラミド EOH
(セラミド 4)
ヒト型セラミドの種類

12種類のヒト型セラミドの内、化粧品に配合できる成分は以下の成分です。

植物性セラミド

植物性セラミドとは、イネやコンニャク、ゆずなどの植物から抽出される天然セラミドのことです。

化粧品での表示名称は「〇〇エキス」などと記載されているものが多いです。

起源植物表示名称
イネグルコシルセラミド
コンニャクコンニャク根エキス
ゆずユズ果実エキス
パイナップルパイナップル果実エキス
植物性セラミドの例

動物性セラミド

動物性セラミドとは、ウマやブタなどの動物に存在する天然セラミドのことです。

人間のセラミドと構造が似ており、植物性セラミドよりも効果が高いと言われております。

起源動物表示名称
ウマセレブロシド
ウシ(牛乳)スフィンゴミエリン
動物性セラミドの例

疑似セラミド

疑似セラミドとは、セラミドに類似した物質を化学的に合成した成分のことです。

化学的に合成できるため、ほかのセラミドよりも安価で配合することができます。

化粧品に配合される疑似セラミドには以下のような成分があります。

  • ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド
  • ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
  • ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)
  • ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)
  • (メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリル)コポリマー

 

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